●マクラメについて●


マクラメ 『マクラメ』とは、紐と紐を手で結び、幾何学的な模様や形を作り出す手工芸です。
語源はアラビア語の「ムクラム」(格子柄)で、交差して結ぶという意味を持ちます。
アラビアで発展したマクラメは世界各地へ渡り、それぞれの地域で独自の発展を遂げました。





●マクラメとの出会い・創作について●


数年前に見つけた素敵なピアスの画像、それが YUI SPACE のマクラメとの出会い!
本を読み独学で制作に没頭、 すっかり魅了されました。
細い紐で細かく編み込んだアクセサリーが大好きですが、 委託先 art space MUSEE の企画展「昆虫図鑑」で
発表したマクラメの昆虫が予想外の大好評で、 少しずつバリエーションを増やしています。





●マクラメの制作●


材料はブラジル産のワックスコードです。



YUISPACEでは、常時50色以上のコードを取り揃え、作品のイメージに合わせて選んでいきます。
同じ編み方の作品でも、色の合わせ方によって様々な印象や表情が生まれます。




作品により、天然石やガラス、シルバーなどを合わせてデザインを検討していきます。



デザインをしっかりと頭に絵描き、丁寧に心を込めて結んでいきます。



●しめ縄について●


『しめ縄』とは神聖な場への不浄の侵入を防ぐため、境界に張られる縄のこと。
古来、万物に神が宿るという信仰心を持ち神が宿る神聖な場所にしめ縄を張り、
年神様の依り代として お正月飾りを飾るなど、古神道や稲作信仰が基盤となって現代へと受け継がれています。





●しめ縄アートの制作●


藁はマクラメ用のコードのように長くて均質では無いため、紐状に撚り合せていくところから始めます。
この作業ほ地味ですが、アトリエに青わらの香りが立ち込め とても幸せな瞬間です。





藁以外に、県産の繊維製品やイグサなどを組み合わせることもあります。
コラボレーションによる作風の広がりやご縁を大切にYUI SPACEも成長したい!と願っています。





また、藁を天然の顔料で染める技術(こちらは企業秘密、非公開とさせて頂きます)を確立し
色彩豊かなしめ縄アートを展開しています。
藁という素材の持ち味は、様々な素材との相性も素晴らしく、
しめ縄と言う伝統工芸でありながらモダンで現代的な作品に仕上がっています。





藁アートの作品は時間がたつと色に乾燥の深みが出てきます。その風合いも作品の魅力の一つです。




●しめ縄アートの始まりと今後の展開について●


「藁で小さなしめ飾りを作ってほしい」というご依頼から始まったしめ縄アート。
すでにマクラメでコラボレーションさせて頂いていた方から「藁も結べませんか?」という問い合わせ でした。
この時「得意のマクラメを伝統のしめ縄に融合させて私らしいアートを展開して行こう」決めました。
その後、たくさんの展示作品を制作する中で、アーテイストとしてまたデザイナーとして、
考案したデ ザインのしめ飾りを広く全国へと展開したい!
との思いから 岡山生まれのえんぎもの

『HARE-YUI ハレ結』

と名付けたシリーズを2018年11月20日に発表予定です。

古代から「吉備の国」として栄えた晴れの国岡山から全国へ!

心を込めて製作し、お届けする準備を進めています。







●作家プロフィール●
山川 有美子(yui-space)


岡山県井原市生まれ、岡山育ち、岡山市在住
小さいころからのお転婆が一転、小学4年ごろから祖母や母に影響を受け刺繍や裁縫、編み物に目覚めた。
そして、とても器用だった母方祖父のものづくりマインドに心打たれる。今でも祖父母は憧れの存在です。
家政系の高校生活を送る中で「もしかして私はモノづくりに向いてる?」と感じる。
学生時代は和裁を専攻し、書道に没頭。しかし学校推薦で就職したのは法律事務所でした。
その後転職し公務員を経て専門学校に入学、柔道整復学を学び柔道整復師免許を取得。
修行と短大専攻科修了を経て接骨院開業しました。
その際にatelierも併設!マクラメをメインにアクセサリーと雑貨を作っていました。
その後、しめ縄の魅力に取りつかれたわけですが、
きっとその根底には和裁や書道など和文化を愛する気持ちがあったからなのだろうな...と感じています。
和裁とか書道というとお淑やかな人物を想像されるかもしれませんが、実はかなりアクティブ!
エアロビックの地方大会で賞をいただいたり、フルマラソンは4度完走。
ベストは3時間57分台!かろうじてサブフォーです。そして柔道は初段、意外と肉体派です!
プロフィーr 趣味はアロマテラピー(AEAJアロマテラピーインストラクター)

結びの手工芸『マクラメ』のアクセサリーと
稲や繊維製品の『しめ縄アート』など、主に結ぶ・綯う・組む・縫う・繍といったい「いとへん」の手仕事から生まれた作品を制作しております。
蝋引き糸と天然石を用いたマクラメ、龍、鳳凰、海老などの立体アートを得意としています。数センチのピアスなどから、7メートルの龍(神社拝殿設置)までサイズは様々。

Metropolis Japan冬号にて龍を結ぶ作家として活動を特集掲載いただきました。